2022年3月に読んだ漫画や本の感想をまとめました。
怖ガラセ屋サン
大好きなホラー作家・澤村伊智の短編。
ホラーでありながらミステリー要素が強めで、謎が少しずつ明かされいく作品たちがほんとに好き!
今作は人が怖いお話、ヒトコワ(心霊はなし)。
依頼人の頼みに応えて、恨みを持つ相手を恐怖に陥れてくれる「怖ガラセ屋サン」。(必殺仕事人的な)
そんな「怖ガラセ屋サン」が人々に様々な恐怖を与える短編7作品。
作品ごとに恐怖が異なり、毎度「今回はこう来たか!!」と驚かされる。
個人的には小学生のいじめがテーマの「子供の世界で」がお気に入り。
しょうもないことが理由で始まるいじめの描写の生々しさ、怖がらせ屋さんのいじめっ子に与える恐怖にゾワッとした。
怖がらせ屋さんは味方にいたらいいけど、もし私自身が恨まれていたら・・・と考えるとゾッとしてしまう。
超・怖い村の話
村で起きた事件や奇妙な風習など様々な村に関する怖い話が載った短編集。
オカルト系YouTuber・都市ボーイズ監修。島田 秀平、ぁみなどオカルトで活動している様々な方たちが寄稿。
作品は50作以上!1作自体は数ページなのですらすら読める。
都市ボーイズのファンなのでお布施。
心霊系よりヒトコワ系が好きなので、恐ろしい風習がある村や怖い人のいる村の話も結構あって嬉しかった。
特に都市ボーイズにお話は実際に村を取材しているお話ばかりなので生々しくて面白い。
タコピーの原罪
少年ジャンプ+で連載中の漫画。
毎週金曜日に更新される度にネットが考察の嵐になるくらい話題になっているので読んでみた。
ハッピーを広めるためにハッピー星から地球へやってきタコピー。
地球で出会った少女しずかちゃんをハッピーにするためにハッピー道具を使って奔走するお話。
あらすじだけ聞くとドラえもんみたいな話なのに真逆。えぐい。全然ハッピーじゃない。
しずかちゃんがいる環境は劣悪。毒親に育てられ、学校でえげつないいじめを受けている。
どちらも描写が生々しくて読んでるだけできつい。
タコピーは地球の常識がないからしずかちゃんがひどい目にあっても理解ができない。(顔を殴られたしずかちゃんを見て模様ができたと勘違いする)
しずかちゃんをハッピーにしたいはずなのに、気持ちが全然理解できていないタコピーの善意はすごくもやもやする。
すごいと思ったのはめちゃくちゃかわいいイラストと内容のギャップ。
タコピーはゆるキャラだし、しずかちゃんはキラキラお目目で少女漫画の女の子みたいにかわいい。
そんなしずかちゃんがえげつない目に合うと目が真っ黒になって絶望している姿が大きなコマにドンッて描かれる。
ほんとに怖い。ゾワッとする。
話が進むにつれてタコピーとしずかちゃんを巡る環境は悪い方向へ向かっていく。
読むのはしんどい!でも、続きがどうなるか気になって読むのを止められない!そんな魅力のある作品。
少年ジャンプ+で無料で読めるので読んでない人はぜひ。